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<取説追記2>コンクリートの余剰水が!

2021.5.1

3月末日に入居された方から、靴箱やクローゼットの中からカビが出てきた、との報告をいただきました。結露とは無縁の仕様を目指していたので、少々驚きました。よくよく考えてみると、おそらく打ち立てのコンクリートの余剰水がまだ、完全に抜け切れておらず、漆喰や木の吸放湿性能では追いついていないことが考えられます。あるいは、工事引き渡しからご入居までの期間が関係しているかもしれません。

とはいえ、コンクリート構造物は、一般的に、余剰水が気乾状態(大気中の湿度と平衡する状態)まで蒸発するのには、2〜3年かかると言われており、毎日少しずつ乾いている、という時に、クローゼットや靴箱などの空気が動かない所に結露が顕れる可能性があります。

もし、同様の状況がある場合は、まずはカビキラーなどでカビを拭き取って頂き、ご不在の時など、クローゼットの扉を開放していたいただければと思います。場合によっては、扇風機などを収納内部に送って頂くとさらに良いかもしれません。自然換気、冷暖房除湿運転等はいうまでもなく、気乾状態の内装に至る近道になります。

普通のマンションは、室内側も仕上げてしまうので、湿気は壁の中に閉じ込めておける?のかもしれませんが、ステアハウスは、蓄熱体利用ということも含めて、打ち放し仕上げです。少々お手間をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。